債務整理と自己破産

このブログは、お金に対する知識や考え方を改めて、楽しい人生を送りましょう、ということ目的としておりますが、もはや手遅れ、という人もあろうことかと思います。

借金だらけで、にっちもさっちもいかないというケースですね。

しかし、もはや夜逃げか自殺しかない、と思えるようなケースでも、法治国家日本では、借金はリセットできます。敗者復活戦があるのです。事業の失敗でいちいち命を失っていては、国家の損失、と考えられているのかどうかはしりませんが、お金の失敗は、やりなおしができます。

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自己破産とは

人生の諸問題のうち、経済に関する部分のリセット。それが自己破産(個人破産)です。

裁判所で手続きをして、自分の資産をすべて吐き出したうえで、お手上げができます。借金返済(債務)の免責を認められれば、借金がチャラになります。

こんな虫のいい話が通るのか?? と思えますが、通るのです。日本では。

海外だと、死んで償えとか、内臓や娘を売って金をつくれ、とかいうことになるのかもしれませんが、日本では債務者も法律で守られております。もちろん正当な手続きを経ての話です。

ただ、自己破産と債務の免責が認められるのは、主に、事業の失敗とか、借金の肩代わりをさせられたとか、客観的に見て、かわいそうで同情できて、もういちどチャンスをあげたくなる場合です。

ギャンブルに突っ込みすぎたとか、水商売のおねえちゃんに貢ぎ過ぎとかは、一応認められないことになっています。こんなやつを生かしておいても国家のためにならない、勝手に死ね!ってなものでしょう。 (でもまあ、それは建前で、実際は認められることが多いようです。日本は優しい国です)

自己破産の方法

相談窓口は国が設立している「法テラス」がいいでしょう。(日本司法支援センター)

だいたい市役所とか裁判所の近くにあります。

相談は無料です。弁護士が相談に乗ってくれます。破産手続きには、費用がかかりますが、弁護士・司法書士費用などを立て替える「民事法律扶助業務」という制度もあります。

まずは、相談に行きましょう。

自己破産すると、もはや人並みの暮らしはできない、一生日陰者、というイメージがあるかもしれませんが、そんなこともありません。普通に結婚も就職もできます。公務員や、特別に資格や要件の必要な職業によっては、一定期間、仕事ができないことはありますが、一生涯ということもありません。

財産はすべて手放すことになるので、ゼロスタートですが、マイナスよりはマシでしょう。自己破産の経験を糧に、がんばって稼いで大物になる人はいます。

自己破産のデメリット

自己破産のデメリットと言えば、もはや借金はできないということでしょうか。そりゃそうです。金を借りておいて、ババかけたやつに誰が貸しましょう。それは当然のことと、今後お金を借りるというのは、謙虚に諦めましょう。

(金融機関の場合は、7年もすればデータが抹消されたりして、再び借りられることもあるようですが、もう借金はしないことです。)

闇金業者は、相手が自己破産者だろうが構わずにお金を貸そうとしますが、それは本人から返してもらう気はサラサラなくて、親戚とか職場とかからむしり取ろうとしているのです。もちろん違法行為ですが、闇金は最初から違法です。ヤクザと同じです。(自己破産して逃げても、ヤクザには、見せしめに殺されるかもしれません。)

他にデメリットは、そんなにないです。家の玄関に「破産者」と掲げられるわけでもありません。官報に載るだけです。

信用を失って、事業ができなくなるとか、そういうことはあるかもしれませんが、それは自己破産する前からそうなっているでしょうから、いまさら執着せず、腹をくくるのが良いと思われます。

債務整理とは

自己破産は財産をすべて失いますが、裁判所を通さない債務整理の方法があります。任意整理といいます。

かんたんにいうと、お金を貸してくれた人(もしくは未払いのある先)に、すみません、払えません、堪忍してください、とお願いすることです。

丸々は払えませんが、一部だけ払いますとか、今はこれだけしか払えませんが、ちょびちょび返していきますので、月々何円ずつでお願いしますとか、話し合って、負けてもらうことです。

相手のあることですから、満額回答は厳しいかもしれませんが、債権者にしても、債務者に逃げられたり死なれたりして、丸損するよりマシ、という計算もありますから、ほどほどのところで手を打ってくれるかもしれません。

これも、弁護士や司法書士に間に入ってもらうことが普通です。直接交渉は感情のもつれが発生して、話がまとまらないことがありますので。

債務整理の相談

自己破産がいいのか、債務整理がいいのかは、弁護士や司法書士、税理士などの専門家に相談するのが良いでしょう。どちらがお得か、ちゃんと考えてくれます。

もう死ぬしかないと、決めつけて悲観的になるのが一番アホらしいです。相談すべきところに相談すれば、いくらでも道は見つかるものです。

破産したことがある、なんてのは、経営者にとって、勲章みたいなもんです。箔が付きます。恥ではありません。恥だと思ったら、黙っていればいいだけです。

反社会的勢力とはつきあわない

でもまあ、それも法律の範囲内の話でして、ヤクザとか、マフィアとか、そんなのは法律は関係ない話ですから、下手打ったら命を失う恐れはあります。

経済的破綻だけでは済みません。人生が破滅します。

弁護士などに相談しても、相手が闇金だとかだと、断られる場合が多いです。闇金業者と戦ってくれる奇特な法律事務所もありますが、もう法律の問題ではなくて、警察に助けを求めるべき話です。

>>闇金と戦う正義の司法書士 ウォーリア法律事務所

くれぐれも、反社会勢力とのお付き合いは避けましょう。

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