社交辞令の贈答品をやめる

人からお祝いやお土産を頂いたりすると、うちの妻は、すぐにお返しの品を届けなければ! 今度いつ行く? どこで買う? 高島屋? 近鉄百貨店? と、たいへん慌てるのですけど、私はそんなお返しなど、したことがありません。

いや、こないだ頂いたじゃありませんか、というご指摘のある方には正直にお答えしますが、それは妻の指図です。

私が自ら贈答品を購入してお届けしたことがあるのは、お詫びの品くらいのものです。

贈り物の費用

お中元やお歳暮と言った社交辞令的な贈答品、御礼の品、ギフトやプレゼントを私が贈らない理由は、めんどくさいこともありますが、お金が勿体無いという理由もあります。

なにか頂いたら、もちろんお礼状を書いたり、お礼の電話くらいはしますけど、妻に命令されない限り、基本的に品物でお返しはしてきませんでした。だってお金が減るんですもの。

お中元、お歳暮、結婚祝いに引越し祝いに新築祝い、お誕生祝いに出産祝い、進学祝に入社祝いに、就任祝いに受賞祝に出版祝に退社祝など、付き合いの多い私が片っ端から贈り物をしていたら、破産します。

お歳暮やお中元は、クリスマスやバレンタイン同様、業者の販促のイベントに違いないと、考えております。

お土産に時間と費用を使うべからず

おみやげもあんまり買いませんね。どこか出かけるたびに、お土産を買い込んでいたら、自分たちのアクティビティの費用を削らないといけなくなります。お買い物選びに一日費やすなんてのも、本末転倒といいますか。

ましてや、荷物になるのを避けるため、ネットで注文して宅配してもらうなど、謎の行動です。

お土産は、急遽参加できなくなったメンバーとか、ほったらかしにしている家族に「悪いねえ」という気持ちで買うくらいでよかろうと思います。

結婚式の招待された場合は、そりゃなんぼか包みますけど、あれはパーティー参加費の意味もありますものね。同じ感覚で、お食事にお呼ばれしたら、ワインとか地酒は持っていきます。自分も飲むし。

もし、通りすがりの利害関係もなにもないような人が、子供が川で溺れているところを助けてくれたというようなことがあれば、そりゃお礼はします。お菓子も持っていきます。これは社交辞令じゃないですわね。まことにありがとうございました、お金があれば何百万円でも積みたいところですが、こんなことくらいしかお礼できなくて申し訳ない、といった感謝の気持ちと言えましょう。

贈答品を送ることの意味や効能

このブログは、お金に関するブログなので、贈り物をやめてお金を節約しようという意図で書いておりますが、贈り物をしたほうが、出世も早くお金持ちになれるんじゃないか、人間関係を広めて、商売繁盛になるんじゃないか?という意見を持たれる人もおられるかと思います。

贈り物は、投資だ、という意図があれば、それは対費用効果を測定しつつ実践すれば良いと思います。贈り物を送った顧客、贈らなかった顧客の購入頻度のデータを取ったりして。事業でつかうというなら経費参入もできましょう。

人事権を持つ上司への忖度で、出世が早まるというのなら、それもよいでしょう。賄賂と言われかねないように、うまいことやってください。

でも、一般的にはどうでしょうね。

会う人皆に飴ちゃんを配り歩いているようなおばちゃんで、あまり金持ちの人は知らないですし、飴ちゃんをくれるから親しみを感じる、ということもありません。どっちかというと、いらんねんけどなあーと押し付けがましさに閉口したりもします。(人によりますけれど)

お中元お歳暮を欠かさなかった私の友人は、商売に失敗して就職先も長続きせず、介護福祉業界に入ってカツカツの生活をしております。

私自身を振り返ると、お中元とかお歳暮などの贈り物と、人間関係が長続きするかどうかというのは、関係ないんじゃなかろうかと考えております。

何十年とお世話になっております師匠たちにも、贈り物はしておりませんが、長くお付き合いいただいております。

お歳暮でハムとかサラダ油セットをいただいても、年賀状程度にしか記憶に残らないし、お中元でビールセットを頂いても、空き缶はゴミで出したら終わりで、暑中見舞いのほうが思い出しやすいかもしれません。師弟関係なら、成長を見てもらうというのが一番じゃないでしょうか。

日頃の付き合いとか、ちょいちょい電話で近況報告とか、人間関係を保つならそのくらいで良いと思います。いまどきならSNSでもよいですね。付き合いの軽さで言えば、SNSもお中元お歳暮もそう変わらんような気もします。

こんなことを書くと、ギフト業界の人から怒られそうですが、私がそう思っているだけなので見逃してください。

しかし、実際のところ、変に贈り物のやりとりがあった関係のほうが、あの人は今?ってかんじです。

贈り物ってなんとなく、「ずいぶんお世話になりましたけど、長くお付き合いをするつもりはありません。つまんないものですがこれを持ちまして今後のかかわりはご遠慮させていただきます」というような関係終了宣言の意味合いに思ったりしてしまうのです。私は。

例えるならば、自己都合で退職するので皆様にお菓子を配って、後は忘れてもらいたいとか、やむなくトラブルの仲介を頼んだヤクザ屋さんとの関わりを切るために、過分のお礼をするようなものといいますか。

嫌な付き合いを続けるより、金品で関係を精算させたほうが楽、という方に思ったりしてしまうのです。

生涯の付き合いに物品は不要

生涯付き合うのなら、社交辞令はいらないですよねえ。心がつながっている者同士であれば、季節ごとのプレゼントって余計な気遣いだと思うのです。負担になります。

もちろん、家族へのお誕生日プレゼントや、遠方に就学した子息へ食料を送るなどは別ですよ。

これは、私が男だからそう思ってしまうのかもしれません。女性同士の付き合いだと、そうでもないのかもしれませんね。プレゼント選びが楽しいという人もおられるでしょうし。

たしかに人生の節目に、なにか意味のある贈り物をいただいたりしたら、一生覚えているかもしれません。

そのときはバーンと奮発するのもいいでしょう。その時のためにも、どうでも良い贈り物やお返しは、ケチっておくべしと思います。

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