お金の使い方には、2種類あります。
投資になるものと、ならないものです。投資にならないものは無駄遣いか、もしくは博打です。
いやいや、ちょっとまて、投資といえば、株式投資とか設備投資とか、そういうものでしょう。スーパーのお買い物とか、電車代とか、日々お金を使っているわけで、それは無駄遣いとは言えないし、投資しかしたらいけないなんていいだしたら、生きていけないじゃないですか!
と反論される方は「投資」という言葉の意味を、とっても狭く考えています。
たしかに、投資という言葉の意味は「利益を得る目的で、事業・不動産・証券などに資金を投下すること」(デジタル大辞泉)ですが「転じて、その将来を見込んで金銭や力をつぎ込むこと」というふうに広く考えることもできます。
食ったり、使ってなくなるものは、「消費」といいますが、消費にしても、投資になるものならないものと分けて考えてみるとどうでしょう?
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リターンがあるかないかで分ける
投資は、利益を得るために行います。設備投資は、今以上に効率よく成果を出すために行います。株やFXも、損をすることもありますが、基本的に利益を得るために行いますね。
この利益を、リターンというふうに置き換えますと、たとえば、食事は、体を動かすエネルギーになったり、骨や肉の原料になるというリターンを得るためのものだと考えられます。
電車代は、お仕事にいって稼ぐための投資と言えましょう。通学定期だとしても、学校に通って、賢くなって、将来よく稼ぐように、社会の役に立つようにという、遠い先のリターンを期待してのものですから、これも投資と言えましょう。
子供の学費は、とうぜんながら子供への投資です。学費の高い芸大に入ったのに、貧乏画家のまま生涯を終えた、なんてのは、投資効率が悪かったということになりますが、まあ、投資です。
家賃も、安定した生活を送って、家庭円満のための投資だし、散髪代も、風呂屋に行くのも、清潔を維持し、人に嫌われないようにという意味で投資だし、趣味にお金をつかうのも、心や体の健康を保つための投資と言えましょう。
投資にならないお金の使い方
そう考えると、何でもかんでも投資と言えそうですが、投資にならないものってなんでしょう?
たとえば、酒代。おいしくいただき、職場や人間づきあいを円滑にするためのコミニュケーションのためと考えたら投資と言えますが、ひとり酒で二日酔いしているだけだと、あまりリターンを得ていると言えないですね。膵炎とか肝臓がんになったら、マイナスです。
食費にしても、暴飲暴食で体を壊すのは、投資にならないでしょう。趣味にしても、一日中パチンコとか、どうでしょうね?
同じ行動でも、場所や相手、目的や程度によって、投資になったり無駄になったりします。
帳簿に「無駄」という科目を作る
投資か無駄か見極めるためには、家計簿やお小遣い帳といった帳簿を作って、科目を作っていくと良いです。
「交通費」とか「食費」というふうにカテゴリーを分けるのではなく、たとえば電車代にしても「お金儲け」とか「コミニュケーション」というふうな投資の目的別にするのです。
外食したとすれば、これも「コミニュケーション」とか「健康」とかにわけられるでしょう。
ひとつひとつ振り分けていって、何の投資目的にも当てはまらないな、と思ったら「無駄」の科目をあてます。
私の場合、コンビニに立ち寄った時につい買ってしまうコーヒーなど、むだだなあ、と思ったりしております。特に飲みたくもないのに、なんとなく買ってしまうときです。私は吸わないですが「タバコ」も、どうでしょうかね? 煙になるだけでなんのリターンもないどころか、臭くなったり肺がんになったりするのは、無駄じゃないですかねえ?
月にどのくらいの「無駄」が発生しているか、数字にしてみると、冷や汗が出てくると思います。これをカットしていけば、無駄遣いがなくなり、お金を効率良く回せるようになるというわけです。
これをやると、こんなのに大金を使うのはもったいない! と思っていたものが、逆に長期的に見て、投資になっているなと、必要に感じられたりもします。
投資しかしない!、と決意すれば、お金への意識が変わってくることでしょう。