引っ越しする時は、なにかと費用がかかりますけど、賃貸住宅の契約のときにかかる敷金や礼金、不動産屋さんへの仲介手数料も大きいです。
敷金というのは、保証料みたいなもので、退去するときに返ってくるものです。（ただし、入居時に比べてあまりに部屋の汚損破損が大きい場合は、原状復帰費用として差し引かれます。）
金額的には、一概にはいえませんけど、20万円とか30万円とか、まとまった金額になります。
礼金というのは、返ってこないお金でして、大家さんへの契約手数料みたいなものです。これも家賃の2ヶ月分とか、20万円とか、まとまった費用になります。
ただ、最近は、敷金ゼロ、礼金もゼロで募集している物件も増えています。いわゆるゼロゼロ物件です。これはひとえに需要と供給のバランスですね。
むかしは、物件より入居希望者のほうが多かったので、大家さんは強気でした。売り手市場だったわけです。
しかし、だんだん人口減で、空き室が埋まりにくくなっているもんですから、敷金や礼金は諦めても、はやく決めて住んで欲しい、家賃を払って欲しいという大家の気持ちのあらわれです。
お部屋探しをしている方としては、敷金も礼金もないに越したことはないですね。
仲介手数料無料のからくり
さらに、仲介手数料無料の不動産屋さんまで、最近は出てきています。iPhoneのアプリでも「ノマド」なんていう仲介手数料無料の不動産仲介業者があります。（利用料や見学料、申込み費用は若干必要。）
仲介手数料無料はありがたいですが、不動産屋の利益って、仲介手数料のはずなのに、なぜそんなことができるのでしょうか？？
これにはからくりがありまして、入居者が払うべき仲介手数料を、大家さんが払っているだけのことです。
法的には、賃貸の仲介手数料は、借り手と貸し手の双方から1ヶ月分までということになっておりますので、仲介手数料じゃなくて、広告費という名目で、不動産屋が大家から受け取っているのです。
これもまあ、需要と供給のバランスです。仲介料を倍払ってでも早く空き室を埋めたいという大家さんの焦りです。
つらいのう～。（なぜか大家の気持ちを代弁。）
ですので、あとの月々の家賃までは値切らないであげてください。敷金もとってないのですから、お部屋はキレイに使ってください。