車を買うなら、新車と中古車、どちらがお得か?
これはその人の価値観とか使用方法によりますね。こだわりのクルマで、色や装備も好みで揃えて、とことんポンコツになって査定価格ゼロになるまで乗り倒すのでしたら、新車をおすすめします。
クルマへの愛情も深く、事故も起こさないでしょうし。
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新古車のすすめ
そんなにこだわりはないけれど、長く使いたいという人には、新古車がおすすめ。
新古車というのは、ディーラーがメーカーに対する販売ノルマの台数合わせのために自社登録するものでして、決算時期によく出てきます。
一度登録されているので中古車になりますが、走行距離はほぼゼロです。未使用車ともいいます。
すぐに売りさばいてしまわないといけないので、人気車種の人気色の一般的装備のクルマになります。軽自動車が多いです。
新古車がおトクなのは、価格が新車よりガクッと落ちること、車種にもよりますが、取得税も安くなるか、もしくはかからないです。マットやバイザーなどのオプションをサービスで付けてくれていることもあります。
中古車のすすめ
次にお得なのは、2年か3年落ちくらいです。最初の車検前に手放す人は少ないですが、値落ち率が一番高いです。
何年か乗って、飽きたら乗り換えようという人には、そのあたりの中古車がおすすめ。
車の相場は、新車から1,2年でガクーっと下がり、あとは緩やかに下落していきますので、新車を3年乗って手放すのと、2年落ちの中古車を3年乗って手放すのでは、購入額と売却額の差がけっこう大きくなります。
まだ故障も少ない時期ですので、維持費はそんなに変わらないでしょう。
ただ、これは車種にもよりまして、人気車だと相場の下落率は低いです。新車を買うのとそんなに変わらんなあという車はあります。
逆に希少な不人気車(笑)は、ものすごい値落ちになります。1年落ちで半額とか。
ボディーカラーでも差が出ることがあります。面白いことに、新車での人気色と中古車市場での人気色が違うこともあります。中古は不人気色を狙いましょう。
また、事業経営者の資産と考えた場合、減価償却を早くできるのも中古車ですね。
帳簿価格が1円になっても、売ればゼニになる、含み資産にできます。
5年落ちあたりになりますと、2度めの車検で手放されるワンオーナーカーが多くなります。すでに相場は安定したかんじになり、新車に比べるとずーっと安いですけど、旧モデルになっているでしょうし、あんまりお得な感じはないですね。いかにも中古車です。
まだ、故障だらけ、というほどの年式ではないですが、前オーナーの使い方による程度の差は大きいです。
オイル交換もせず乗りっぱなし、というようなクルマをつかむと、あとあと大変。ある程度の自動車整備の知識があるならヤフオクなどで買えば安いですが、個人売買はリスクが高いです。
故障したときのことも考えると、信頼できる中古車店やディーラーで買ったほうが、トータルで見ると安上がりになるかもしれません。
自動車初心者が最初の一台にに選ぶのには、おすすめです。まだトラブルは少なく、ぶつけてもそんなに惜しくなく、車両保険はかけなくていいか、という気分になれる年式です。(車種にもよりますが)
10年落ちあたりになりますと、ちょっと古くさいかな、というかんじ。といって、旧車というほどでもないですね。
10年乗っていると、だいぶガタやヘタリが出てきます。使用歴による個体差は大きいです。メンテナンスの知識や、トラブル時の対処に長けていませんと、困ることも。
故障しても楽しい、というマニアにはおすすめですが、クルマを便利な足という程度に考えている人にとっては、かえってお得ではないかもしれません。
お金がないから古い車で我慢しよう、という意識だと、かえってお金が出ていく機会が増えます。安物買いの銭失いになります。
壊れたら捨てて、また次のボロに乗り換える、という感覚でも良いかと思いますが、車の場合、買い替えるたびに登録やら何やら費用がかかりますからねえ。
この年式のこのモデルが好きなんだ! という人以外にはおすすめしません。
まあ、一番オトクなのは、クルマを持たないことかもしれませんよ。
クルマの購入費と保険、車検や税金、駐車場代などの年間維持費、燃料代や高速代などクルマに乗るほどにかかる費用と、公共交通機関プラス、たまにレンタカーを借りた場合の年間の交通費をシミュレーションして比較してみましょう。
クルマがない方が経済的だとすれば、車を手放してしまうというのも悪い選択ではないです。