バビロンの法則とは、メソポタミヤ文明栄えた紀元前600年のころ、古代都市バビロンに住む大富豪が、息子に教えたという、お金持ちになる法則です。
バビロンといえば天まで届く高い塔を作って神の怒りに触れたバビルと同じ意味なので、なんだか、ものすごい秘術みたいな響きですが、やることと、やらないことは、単純明快です。
この法則を実際に実行できたら、お金持ちになれると思います。
ただ、言うは易し行うは難しなのですよね…
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バビロンの法則に従って貯金する
バビロンの法則は、およそ100年ほど昔に、ジョージ・S・クレイソンという人が書いた『バビロンの大富豪』という本に「富を生む黄金5原則」としてでてきます。
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このごろ巷で売れている金持ち本といえば、儲かる株式銘柄の選び方とか、マイルが貯まる裏技とか、仮想通貨でボロ儲けとか、一過性のものがほとんどですが(このブログにもそんなネタが多いですが)、戦前の本は、普遍的で基本的な内容のものが残っておりますね。
ロングセラーというのは、そういう本ですよね。ナポレオン・ヒルの「思考は現実化する」とか、デール・カーネギー「人を動かす」なんてのもしかり。
仮想通貨でウハウハなんて、一年くらいしか通用しなかったんじゃないでしょうか。
バビロンの大富豪は、100年読み続けてこられた本ですから、信用していいと思います。内容は、紀元前からのお金の知識です。
紀元前600年といえば、日本は、弥生時代、倭の国と呼ばれた時代、初代天皇である神武天皇が即位した頃です。このころからメソポタミヤでは、お金に対する知恵ができあがっていたのですね。
富を生む黄金5原則
さて、「富を生む黄金5原則」とは、こんなのです。
【1】収入の一割は貯金する。
【2】堅実に投資する。
【3】詳しい人の助言に従う。
【4】よくわからない投資、怪しい商売はしない。
【5】うまい話には乗らない。
まず、最初の1割を貯金というところが難しいです。何があろうと、1割は使わずにとっておく、決して、減らしてはならないという教えですが、これを実行できる人が、どれだけいるでしょうか。
貯金はゼロだけど、クレジットカードのリボ払いでお買い物、なんて人は、次に進めないです。
しかも、収入があるということが前提なので、ちゃんと働いて稼いでいないといけません。大富豪への道のスタートラインにも立っていない人は、まずお金儲けを始めるところからですね。
まずは仕事をいたしましょう。
で、稼いだお金は、バビロンの法則に従って、貯金しましょう。普通預金口座にいれていると、すぐに使ってしまうので、定期預金とか、年金型積立保険とか、ちょっと引き出しにくい口座に隔離しておくのがいいと思います。
投資をする
投資は、労働以外にも、お金を増やす手段を作っておくということです。お金自体を働かせて、お金を増殖させるのです。
日本が弥生時代の頃に、メソポタミヤでは、すでに、そういう考え方があったとはビックリです。当時としては、一般庶民が知ることのない秘術だったのかもしれません。
現代社会では、投資は誰にでも馴染みのあることですが、情報が多すぎて、何に投資をしたらいいのか、かえってわかりにくいです。やはり、闇雲に資金をつぎ込むのではなく、詳しい人に教えてもらうべきですね。
しかし、専門家、プロの助言といっても、怪しいプロが多すぎます。証券会社の営業マンなんて、全く信用なりません。ここは勉強が必要なところです。
私は不動産が手堅いと思っておりますが、不動産にしても、新築マンション投資だとか、シェアハウスだとか、知識のない人をカモにするような投資案件はあります。客を騙す専門家ではなく、信頼のおける投資の師匠、メンターを見つけることが重要となりましょう。
投資は慎重、堅実、賢明に
で、よくわからない話に投資はしないというのは、大切なところです。
ブロックチェーンの仕組みもよくわからないけど、ビットコインに投資して、億万長者になったという人もいますが、あっという間に破産という話も聞きます。
不動産投資も、始めるならば、徹底的に本を読んだり(インチキな本も多いですが)、セミナーにいったり(煽り立てるようなセミナーもありますが)、先祖代々大家業をしているような人(何も考えず食いつぶしていくだけの人もいますが)の話を聞いて、よく研究することが大切です。
世界一の投資家、オマハの賢人ウォーレン・バフェットは、自分が理解できないものには投資しないといってます。大富豪は慎重で堅実なのです。
うまい話は、たいていは持ちかけてくる人にとってウマイ話なのであって、うっかり乗ってしまうと、吸い上げられ搾り取られることがお決まりのパターンです。欲をかくと目が曇ります。
そんなわけで、バビロンの法則は、古代では誰も知らないお金持ちになる秘術だったかもしれませんけれど、現代社会では、お金を失わない方法というふうにも、読めるかもしれませんね。
ただ、働いて、貯める、というスタート位置は、古代も現代も同じだと思います。
借りてきたお金で、バクチを張る、という現代の投資の風潮は、貧乏の元といえましょう。